Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lee 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 113.554 caracteres · 228 pantallas
しかし彼女は益益はげしく、殆んど毎日のようにやって来た。しまいには記帳場でも厳しい監視をしていたが、やはり彼女に疑いはかかっていても、彼女であるということが判らなかった。そういう話のでるたびに、
「きょうも怪しい男が本堂のところに休んでいましたよ。どうもおかしい奴だった。」
私は見もせぬ作りごとを言っておいた。
「そうですか。気をつけなければいけませんな。」と年寄は不安そうに言っていた。
しまいに父までが、
「このごろは少しもお詣りがないのか、あがりがないようだね。」
記帳場の帳面を見ながら言っているのをきいて、私ははっとした。年寄たちもふしぎがっていた。だんだん何んだか私が盗んでいるような、やましい気がしてならなかった。ことに記帳場の手前もあったので、私が盗んだように思われるのが厭だったので、彼女があり金をそっくり持って行ったあとに、私はそれほどの金高をあとから小遣のなかから割いて、こっそりと賽銭箱に入れて置いたりした。その何より一番困ることは、賽銭の性質上、すべて銅貨でくずして入れておかなければならないことであった。そのために、よく向いの花売りの店でこわしてもらっては、そっと入れておいた。