Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
てふうきん
手風琴
小川 未明
Lee 手風琴 (てふうきん) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 2957 caracteres · 6 pantallas
」
じいさんがきくと、男は、いろいろ自分の持っている薬について話したのです。
「私が、命がけで山に登って採った草の根や木の実で造ったもので、いいかげんなまやかしものではありません。一本のにんじんをとりますのにも、綱にぶらさがって、命をかけています。またこのくまのいは、自分が冬猟に出て打ったもので、けっして、ほかから受けてきたものでありません。だから、この薬を飲んできかないことはない。私は、うそをいったり、偽ったりすることができぬ性分です。病気になって苦しんでいる人たちに、わかりもしないめったのものをやれましょうか。いまは、人をだましても悪いと思わなければ、飲んでその薬がきかなくて死んでも、毒にさえならなければかまわぬといった世の中です。私の親父も薬取りでした。そして、命がけで取って薬を売って歩いて、一生を貧乏で送りました。私も子供の時分から山々へ上がって、どこのがけにはなにがはえているとか、またどこの谷にはなんの草が、いつごろ花を咲いて、実を結ぶかということをよく知っていました。親父は、薬売りは、人の命にかかる商売だから、めったなものを持ち歩くことはできない。