Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ピッチャーさつじんじけん

投手殺人事件

坂口 安吾

Lee 投手殺人事件 (ピッチャーさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 28.243 caracteres · 57 pantallas

Aozora Bunko

岩矢と約束があるのです。汽車のなかで岩矢と二人だけの話をつけるつもりなのです」

「それは大鹿君が知っているのかね」

「いいえ」

葉子は、苦しそうに、うつむいた。

「ずいぶん危険な話じゃないか。私が京都駅へ出迎えてあげようか」

「いいえ、危険はありません。身をまもる方法を知っていますから」

「そうかね。まア、気をつけてくれたまえ」

午後三時半ごろ、煙山は五百万円うけとった。千円札で三百八十万。百円札で百二十万。百円札が大変だ。トランク二つの荷物になってしまった。

ところが、その夜の六時ごろである。

専売新聞の社会部の電話がなる。居合した羅宇木介がとりあげると、ききなれない男の声で、

「専売新聞ですね。ハア、あのね。野球通の人にたのまれたのですが、明朝七時三十分発博多行急行にラッキーストライクの煙山スカウトがのるから、尾行してみたまえ、という話ですよ。サヨナラ」

ガチャリときれた。

暁葉子にかかりきって大鹿とのロマンス、大鹿の居所などを追っかけていた木介は、ギョッとして、金口副部長をふりかえり、

「変な電話ですぜ。これこれです」

「ふウン。部長に知らせろ」

部長の自宅へ電話で指令を乞うと、