Clásicos japoneses con furigana
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きなしぎく
文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
北村 四海
Lee 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (きなしぎく) de 北村 四海 (きたむらしかい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3633 caracteres · 9 pantallas
し、第一昨夜私は寝る前に確かに閉めた闥が外から明けられる道理がない、また今見た姿を隣人とは思ったが寝ぼけ眼の事だから、もしや盗賊ではないかと私は直に寝台から飛下りて行って闥の錠を検べると、ちゃんとかかっている、窓の方や色々と人の入った形跡を見たが、何処からも入って来た様子もなし、また出た様な迹方もない、あまりに奇異なこともあると思いながら、それから起きて朝飯を食っていると、突然隣家から何か多くの人声が騒がしく聞こえてきた、隣家といっても、実は壁一重の事だから、人の談話声がよく聞えるので、私は黙って耳をすまして聴いてると、思わず戦慄とした、隣の主人が急病で死んだとの事だ、隣家の事でもあるから、黙っていられず、自分も早速悔に行った、そして段々聴いてみると、急病といっても二三日前からわるかったそうだが、とうとう今朝暁方に、息を引取ったとの事、自分がその姿を見たのも、今朝がた、自分は決してそんな病気というような事も知らない、談話さえ一度もしない、あかの他人だ、そしてこの無関係な者の眼にかく映じたのだ。