Clásicos japoneses con furigana
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たぬきもんどう
文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
鈴木 鼓村
Lee 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (たぬきもんどう) de 鈴木 鼓村 (すずきこそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 9992 caracteres · 21 pantallas
のは、この澄んでいる水面から、深い水底を見下すと、土蔵の白堊のまだ頽れないのが、まざまざとして発見されたのであった、その他湖上の処々に、青い松の木が、ヌッと突出ていたり、真赤に熟した柿の実の鈴生になっておる柿の木が、とる人とてもなく淋しく立っているなど、到底一寸吾々が想像のつかぬ程の四辺の光景に、いたく異様の感を催して、やがてかの東北有数の嶮阪なる○○峠を越えて、その日の夕暮近く、兼て期定されたる、米沢の宿営地に着したのであった。
ところが、この地に着いて、偶然私は憶出したのは、この米沢の近在の某寺院には、自分の母方の大伯父に当る、某といえる老僧が居るという事であった。幸に私は一日の閑を得たので、二三の兵卒を同道して、初対面のこの大伯父の寺を訪れたのである。老僧は八十有余の善智識であって、最早五十年来、この寺の住職である。初対面の私を種々厚遇してくれて、さて四方山の談話の末に老僧がいうには、「お前達は、まだ齢若い血気の少年であるから、幽霊などがあるといったら、一概に貶すことだろうが、しかしそうばかりではなくこの世には、実に不思議なことが往々にしてある