Clásicos japoneses con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lee 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 180.256 caracteres · 361 pantallas
――十五、十六といえば、元服して一人前、十八といえば、男は一かどの面構えがなくちゃあならねえ。……たとえば、勿体ないが、御主人の織田信長公を見ろ。当年、お幾歳だと思う。あれでいて……」
と、云いかけて、急に、また女房との争論を恐れたのか、思い出したように話を逸らした。
「そうだ、あしたはまた、その御主人のお供で、朝から狩場巡り、お帰りにはまた、庄内川で水馬や水泳のお稽古だろうて。――お嚊おれも野駈けの支度だぞ。膝行袴の紐や草鞋を見ておけよ」
先刻から俯向いて、叱言を聞いていた日吉は、
「おじさん」
と、顔を上げて、訊ねた。
「なんだ、改まって」
「べつに、改まってではございませんが、信長公は、そんなに度々狩や川遊びにお出ましになりますか」
「何しろ……申しては恐れ多いが、飛んでもない腕白坊でいらっしゃるからなあ」
「暴れン坊なんですね」
「――かと思うと、ひどく、行儀の厳しいところもあるがね」
「どこの国へ行っても、信長公のことは、余りよく申しませんね」
「そうか。いやそうだろうな。敵国の者から見たら」
日吉は、急に腰を上げて、
「せっかく、お休みの日を、お邪魔して、申しわけございません」