Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
しんぱん ほうろうき
新版 放浪記
林 芙美子
Lee 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.330 caracteres · 497 pantallas
何だか玉の井の女になったような寒々しい気になって来るけれども、何とない自信も湧いて来る。
馬がかんざしを差した
よろけながら荷をひく馬
一斗も汗を流して
ただ宿命にひかれてゆく馬
たづなに引かれてゆく馬
時々白い溜息を吐いてみる
誰もみるものはない
時々激しい勢でいばりをたれ
尻っぺたにむちが来る
坂を登る駄馬
いったいどこまで歩くのだ
無意味に歩く
何も考えようがない。
退屈なので、鉛筆をなめながら詩を書く。女達はあれこれとやりくり話をしている。誰かが私の簪をみて、
「あら、いいのを買ったじゃアないの」
と、云った。私はみんなにみせびらかしているような気がしてきた。
文章倶楽部を読む。生田春月選と云う欄に、投書の詩が沢山のっている。
夜。ヨシツネさんがまたみかんをくれた。だんだんこの店も師走いっぱい忙わしい由なり。煮方の料理番が、私がヨシツネさんにみかんを貰っているのを見て冷かしている。
漂いながら夢のかずかずだ。淋しい時は淋しい時。ヨシツネさんと云うのは、義経と書くのだそうだ。
ヨシツネさんは善良そのものに見えるけれど、どうにも話が合いそうにもない。私がこのひとの二階へ行って寝たところで、私の人生に大したこともなさそうだ。