Clásicos japoneses con furigana
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しんさいゆうき
新西遊記
久生 十蘭
Lee 新西遊記 (しんさいゆうき) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 26.654 caracteres · 52 pantallas
そういう殺人的な処置をしておいて、おもむろに投薬を開始する。
侍医長がいちいち入念に毒見して医官に返す。まず檳榔子とタマリンドの果肉の煎汁に鼈甲の粉末をまぜた下剤を三カデックス(約三合)ほど飲ませ、吐剤として牛※(「釐」の「里」に代えて「牛」、第3水準1-87-72)(ヤク)の糞と芸香と銭苔を練りあわせた丸薬を一ドラチューム(約十匁)、鎮咳剤として印度大麻の葉、落葉松茸(エプリコ)、金銀花(スイカズラ)の花の煎汁をそれぞれ二カデックス(約二合)ずつ。乾漆(ウルシ)合歓(ネム)の木の樹皮の粉末をパパイヤの乳液で溶いた下熱剤を一ポスラム(約五合)あまり、これだけのものを渋滞なく矢継早やに飲ませる。
ここでちょっと中休みをしてようすを見る。容態はいっこうによくならないので、瀉血から下熱剤までの過程をはじめからもう一度くりかえす。法皇は三時間ばかりのあいだに二ラゲーナ(八合強)の血をとられ、そのかわりに七ラゲーナ(二升八合)の高貴薬の煎汁を収めたことになる。二回目のクールの終りに近づくと、法皇は息もたえだえになり、溺死の一歩手前のところで藻掻いている。合議のうえ医官らは非常処置をとることに意見をまとめる。