Clásicos japoneses con furigana
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
Lee 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) de 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 152.306 caracteres · 300 pantallas
「あははは」お宮は仕方なく心持ち両頬を紅く光らして照れたように笑った。が、その、ちょっとした笑い方が何ともいえない莫連者らしい悪性な感じがした。
それっきり私はしばらく黙ってまた独りで深く考え沈んだ。
つい先だって来た時にお宮と一処に薬師の宮松亭に清月の婆さんをつれて女義太夫を聴きにいって遅く帰った時、しるこか何か食べようかといったのを、二人とも何にも欲しくない、
「あなた欲しけりゃ、家へ帰って、叔母さんに洋食を取ってもらってお食べなさい。おいしいのがあってよ」と、いって、清月の小座敷でお宮とそれを食べている時、
「鳥安の焼いた鳥はうまいわねえ」と、いった。
「鳥安知っているの?」
「ええ、この間初めてお客に連れていってもらった。そりゃうまかったわ」
こんなことをいっていたが、じゃ、その客は柳沢であったかと、私は思った。こういえば、お前にもすぐわかるだろうが、私といったら始終自分の小使銭にも不自由をしているくらいだが、柳沢は十円札を束にして懐中に入れて歩いているという話のあるほどだ。私が銭を勘定しいしいお宮と遊んでいるのに、柳沢は銭に飽かして遠くに連れ出すなり、外に物を食べに行くなりしようと思えば、したい三昧のことが出来る。