Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lee 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 36.605 caracteres · 76 pantallas

Aozora Bunko

桃太郎

一

一

むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。まいにち、おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

ある日、おばあさんが、川のそばで、せっせと洗濯をしていますと、川上から、大きな桃が一つ、

「ドンブラコッコ、スッコッコ。

ドンブラコッコ、スッコッコ。」

と流れて来ました。

「おやおや、これはみごとな桃だこと。おじいさんへのおみやげに、どれどれ、うちへ持って帰りましょう。」

おばあさんは、そう言いながら、腰をかがめて桃を取ろうとしましたが、遠くって手がとどきません。おばあさんはそこで、

「あっちの水は、かあらいぞ。

こっちの水は、ああまいぞ。

かあらい水は、よけて来い。

ああまい水に、よって来い。

と歌いながら、手をたたきました。すると桃はまた、

「ドンブラコッコ、スッコッコ。

ドンブラコッコ、スッコッコ。」

といいながら、おばあさんの前へ流れて来ました。おばあさんはにこにこしながら、

「早くおじいさんと二人で分けて食べましょう。」

と言って、桃をひろい上げて、洗濯物といっしょにたらいの中に入れて、えっちら、おっちら、かかえておうちへ帰りました。