Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lee 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 36.605 caracteres · 76 pantallas

Aozora Bunko

舌切りすずめ

一

むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。

子供がないものですから、おじいさんはすずめの子を一羽、だいじにして、かごに入れて飼っておきました。

ある日おじいさんはいつものように山へしば刈りに行って、おばあさんは井戸ばたで洗濯をしていました。その洗濯に使うのりをおばあさんが台所へ忘れていった留守に、すずめの子がちょろちょろかごから歩き出して、のりを残らずなめてしまいました。

おばあさんはのりを取りに帰って来ますと、お皿の中にはきれいにのりがありませんでした。そののりはみんなすずめがなめてしまったことが分かると、いじのわるいおばあさんはたいへんおこって、かわいそうに、小さなすずめをつかまえて、むりに口をあかせながら、

「この舌がそんなわるさをしたのか。」

と言って、はさみで舌をちょん切ってしまいました。そして、

「さあ、どこへでも出ていけ。」

と言って放しました。すずめは悲しそうな声で、「いたい、いたい。」と鳴きながら、飛んでいきました。

夕方になって、おじいさんはしばを背負って、山から帰って来て、

「ああくたびれた、すずめもおなかがすいたろう。