Clásicos japoneses con furigana
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
Lee 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 40.666 caracteres · 84 pantallas
牛若と弁慶
一
むかし源氏と平家が戦争をして、お互いに勝ったり負けたりしていた時のことでした。源氏の大将義朝には、悪源太義平や頼朝のほかに今若、乙若、牛若、という三人の子供がありました。ちょうどいちばん小さい牛若が生まれたばかりのとき、源氏の旗色が悪くなりました。義朝は負けて、方々逃げかくれているうちに、家来の長田忠致というものに殺されました。
平家の大将清盛は、源氏にかたきを取られることをこわがって、義朝の子供を見つけしだい殺そうとかかりました。
義朝の奥方の常盤御前は、三人の子供を連れて、大和の国の片田舎にかくれていました。
清盛はいくら常磐を探しても見つからないものですから困って、常磐のおかあさんの関屋というおばあさんをつかまえて、
「常磐のいるところをいえ。いわないと殺してしまうぞ。」
と毎日ひどくせめました。
常磐はこのことを聞いて、
「おかあさまを殺してはすまない。わたしが名のって出ても、子供たちはまだ小さいから、たのんだら殺さずにおいてもらえるかもしれない。」
と思って、京都へ出かけました。
ちょうど冬のことで、雪がたいそう降っていました。