Clásicos japoneses con furigana
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
Lee 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 192.678 caracteres · 394 pantallas
広巳は立ち縮んだようになった。
「厭ねえ、この子は」
お高が傍へ来て立った。
「いいのだい、叔父さんはいいのだい」
「重いのですよ、叔父さんは、苦しいのですよ」
「いいのだい、いいのだい、叔父さんはいいのだい」
「いいことはありませんよ、苦しいのです、それに叔父さんは、お疲れよ」莞として反している広巳の眼を追っかけて、
「ねえ、叔父さん」
広巳はよろよろと体をよろけさした。
「あ」
広義は驚いて広巳の額に掻きついた。広巳は甥を躍らすことによって気もちの悪い対手のまつわりをすこしでも避けようとしていた。広義は騒ぎだした。
「厭だい、厭だい、びっくりさして、厭だい」
「そんなことで、びっくりする奴があるかい」
「だって、だって、黙っててやるじゃないか、厭だい、厭だい、どうしても降りないやい」
お高がまたまつわって来た。
「叔父さん、そんな小供、うっちゃりなさいよ」
「うっちゃられるものかい、厭だい、厭だい」
「だめよ、ほんとにだめよ、叔父さんはお疲れよ、だから、今晩、お母さんが精のつくものを、御馳走してあげるのだよ」ちょっと間をおいて、「叔父さん、今晩は家にいらっしゃいよ、叔父さんは、私が嫌いだから、何時も逃げるのだが、今晩は逃がさないわ、叔父さん、いいでしょう、今晩、御馳走しますからね」