Clásicos japoneses con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lee 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 35.462 caracteres · 72 pantallas
十月二十七日
十月二十八日
十月三十日
安藤さんは、よく気がつき、下町らしく、面白し。私のことを、心配し気の毒がり、何と云っていいか、会うまで苦しかったと、女らしいことを話した。三人の中では、一番幸福な人だ。
十月二十七日(火曜)
野上さんが来るという速達があったので、Yも一日家に居、夕刻は坂の下まで迎に行ったが来ず。
十月二十八日(水曜)
野上さん来。あっちこっち廻って来たので疲れた由。余りぼんやりして居るので心配になった位であった。
「マイステル」中ミニヨンの話などする。スターンはやめて、レオナルドと同じ頃のイタリーの鋳金家の自叙伝を訳そうとするという話があった。彼女、翻訳は全く上手く、創作につかえると翻訳をしたがると自分でも云って居られたが、それが又却って彼女のためにはよしあしらしく感ず。Y、会へ出かける用もあって落付かず。ひどくひどく不キゲンでその為に、私が涙を出した位であった。
野上さん「私は東京親戚というものもないからこんなことの出来るのはここだけよ」とお国風のおすしを拵えて下すった。美味いし手器用でよかった。
十月三十日(金曜)
今日瀧田氏の葬儀、告別式本郷にある。出かけた。かえりに家に廻る。