Clásicos japoneses con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lee 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 81.739 caracteres · 164 pantallas
五月三十一日
〔五月の感想〕
〔五月中の重要なる出来事〕
何と云う悲痛な言葉なのか。私の可哀そうな人よ。
五月三十一日(水曜)
夕立の様に夜になってから雷がなったり雨が降ったりして、如何にも夏になった様な心持を与えた。
昼間は苦しくあつかった。
実践論理、非常に感激させられた。私は多くのものを吸収する事が出来た。
〔五月の感想〕
種々な点で私には記憶すべき月であった。
第一私の生涯に第一の経験として、あの「貧しき人々の群」を坪内先生に御目にかけに出した。
それからこの想が醗酵したら非常に立派なものになるべき変質他愛病者とその周囲に対する思いつきを得た事もよろこぶべきことである。
かなり思想的に生育の出来た月ではあったけれ共、頭の工合を悪くしたのであまりはかどりもしなかった。
私はこの月に本能の尊重を知り、宇宙の真の運命と云うものはどう云うものであるかと云う事が朧気ながら分ったことを有がたく思う。新緑の色は圧迫が強くて、肉体的にも精神的にも私のバランスが破れて仕舞うので一年中一番なやましい月であった。いつもの様に。
〔五月中の重要なる出来事〕
八日 「貧しき人々の群」脱稿
九日 坪内先生に御目にかけに持って行った。