Clásicos japoneses con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lee 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 102.285 caracteres · 204 pantallas
十一月十三日
先達、『新小説』をよみ、あの近藤栄一氏のスサノオノ命に、何だかくっきり、あの時代の雰囲気があらわれて居ずいやだったので、自分はすっかり、まざまざとペルシアの気分を獲得したのち、書きたいのだ。
まつ頭痛がすると云って早くやすませる。弱いのと、神経と一緒になって居るらし。
十一月十三日(月曜)晴
今朝の新聞で、関さんの母上は、あの人を見舞に行って左様ならとかえろうとするとき倒れ、そのままになってしまったのだそうだ。何と云うことだろう。驚きやまぬ心持がした。自分を見舞に来、さようならと云って、頓死した母を見、私なら天地が変るほどの感に打れる。実に人間の手の届かない神秘な力がぐっと胸をつかみ、その急な死に、何か自分の足りなさ、自分の悪が、起因になって居るように感じずには居られないだろう。此気持は東洋的であり、又仏教的であるかもしれないが、それ丈のことを、徒な偶然とは看過出来ない何ものかが私のうちにある。
関さんにも、内的に大きな変化が来るだろう。とにかく人間が一生のうちに一度ほか遭遇しない大きな悲しみの一つだ。たった五十歳で、そんな死を親にされてはたまらなし。