Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
さくらのみのじゅくするとき
桜の実の熟する時
島崎 藤村
Lee 桜の実の熟する時 (さくらのみのじゅくするとき) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 111.569 caracteres · 222 pantallas
岡見が伝馬町の自宅の方から雑誌社の隣家に来て寝泊りするほど熱心に今では麹町の学校の事業を助けていること、その岡見が別に小さな雑誌をも出していること、岡見に好い弟があり妹があること、岡見の弟の友達に市川という青年のあること、それらの人達の噂が榊の口から出て来た。
「岸本さんや市川さんのことを思うと、ほんとに貴方がたの延びていらっしゃるのが眼に見えるようです」
などと榊は言っていた。
雑誌社も日曜でひっそりとしていた。そこに身を寄せて貧しさを友としているような榊は社内のある一室へ捨吉を案内した。岡見が別に出しているという小さな雑誌なぞをも取出して見せた。その中に捨吉は市川の書いたものを見つけて、延びよう延びようとする新しい心の芽がそんなところにも頭を持上げていることを知った。
雑誌社の二階から隣家へかけては、吉本さんに縁故のある、あるいは学校に関係のある、種々な人が住むらしかった。ゴトゴト梯子段を降りて来る音をさせて、二階から榊の部屋へ日曜らしい話を持寄る一人の学生もあった。岡見が学校で受持つ武道科の噂につづいて、薙刀の稽古にまで熱心な性質をあらわすという磯子の噂が榊とその学生との間に出た。