Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lee 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 159.974 caracteres · 317 pantallas

Aozora Bunko

時、お前さんが森さんお寄んないと云うと、私(わっち)が旦那こゝは先(せん)に宅(うち)の裏にいた藤原の御新造(ごしんぞ)の家(うち)だから鳥渡(ちょっと)寄りましょうと云うので連れ込むから」

あ「私ア素人っぽい事をするようだが、手紙を一本書いておいたから、旦那の機嫌の好(い)い時届けておくれ」

森「大形(おおぎょう)になりやしたなア、こりゃアお前さんが書いたのかね」

あ「艶書(いろぶみ)が人に頼まれるものかね」

森「それじゃア機嫌の好い時に届けやしょう」

と云って互いに別れて宅(うち)へ帰って、森松は文治に云おうかと思ったが、正しい人ゆえ、家(うち)にいても品格を正しくしているから口をきく事が出来ません。或日の事母が留守で、文治が縁側へ出て庭を眺(なが)めて居りますから、

森「旦那え」

文「何(なん)だの」

森「今日(こんち)は誠に結構なお天気で」

文「何だ家(うち)の内で常にない更(あらた)まってそんな事を云うものがあるものか」

森「何時(いつ)でも御隠居さんが、文治に好(い)い女房(にょうぼ)を持たせて初孫(ういまご)の顔を見てえなんて云うが、あんたは御新造をお持ちなせえな」