Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lee 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 159.974 caracteres · 317 pantallas

Aozora Bunko

のを手掛りとしても、それさえ他(た)に類のあるものでもあり、脇差の拵(こしら)えや何かも女のことだから知るまい」

町「いゝえ、親父(おやじ)が自慢に人様が来ると常々見せましたが、縁頭(ふちがしら)は赤銅七子(しゃくどうなゝこ)に金の三羽千鳥が附きまして、目貫(めぬき)も金の三羽千鳥、これは後藤宗乘の作で出来の好(よ)いのだそうで、鰐(さめ)はチャンパン、柄糸(つかいと)は濃茶(こいちゃ)でございます、鍔(つば)は伏見の金家(かねいえ)の作で山水に釣(つり)をして居(お)る人物が出て居ります、鞘は蝋色(ろいろ)でございまして、小柄(こづか)は浪人中困りまして払いましたが、中身は彦四郎貞宗でございます」

文「能く覚えて居(お)る、それが手掛りになりますから心配せぬが宜しい、屹度(きっと)敵(かたき)を討たせましょうが……今夜はどうしても私(わし)は行(ゆ)かなければならぬ、お母様に何卒(どうぞ)知れぬようにして下さい、決して心配するな、直(じ)き往って来るから」

町「はい、お止め申しませぬ……御機嫌宜しゅうお帰り遊ばして」

と縁側まで送り出し、御機嫌宜しゅうと袖に縋(すが)って文治郎の顔を見上げる。