Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Lee 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 167.285 caracteres · 330 pantallas
からだ」
「また」と甲斐は続けた、「密約によって利分を受ける人々のなかに、白石の名を加え、白石には内密にするように、と忠告したことは、重職のあいだに疑心を生じさせ、互いに離反させる原因となった」
「私には信じられない、私は久世侯をかなりよく知っている、侯の人と為りからみて、そこまで企むことができるとは思われない」
「私も侯が企んだと云ってはいない、侯はただ石を投じただけだ、仮に、それが好意から出たにもせよ、石が投げられたこと、それがどんな波紋を起こし、どのようにひろがりつつあるかは、松山も現に見ているだろう、繰り返して云うが、侯は石を投じた、侯は将軍家側衆であった、これが事実だ、この事実は動かすことができない」
「すると、久世侯は使嗾されたというのか」
「侯は十善人の一人だという」
「背後に豆州侯がいたというのだな」
「否というより、然りと云うほうが自然だろう、元和このかた、大名取潰しは幕府の根本政策の一つであり、その主脳は伊豆守であった」
「しかし伊達家には、東照公から永代不易の安堵状が渡っている」
「安芸の福島(正則)はそうではなかったろうか、芸州も同じように永代不易の安堵状が渡されていた、しかし、幕府の権威と実力を確立するためには、一枚の紙きれなど反故に等しい、芸州はひと揉みに潰されている」