Clásicos japoneses con furigana
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いんじゅうトリステサ
橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 154.788 caracteres · 299 pantallas
まったく陰惨な倨傲さというの外はなかったのであった。
しかも妻はこうやって、オヤジが売りともない風情を示せば示すほど、ますます好奇の心を燃やしてくるらしく、いよいよ熱心を面に現しているのであった。が、その間にもオヤジの方は、無遠慮な視線をジロジロと遠慮会釈もなく妻の頭のてっぺんから足の爪先まで、そして時々はギロリと探るような瞳を私にまでくれていたのであった。やっとこの買手は決して素見客ではないという見定めが付いたのであろうか。黙って、億劫そうに店の奥へ引っ込んでしまったかと思うと、やがて恐ろしく手間取った末に――ヨタヨタと段梯子でも登って屋根裏へでも行ったものか、それとも窖からでも引っ張り出して来たものか、大分待たせた挙句に、まるで家宝でもあるかのように、両手に捧げて来た粗末な檻の中に蠢いていたのは、なるほどダックスフントとウルフ・ハウンドとの混血種のような、そして最早大分成長して生後五、六カ月くらい、ムクムクと肥え太ってはいたが妻の話しどおりに……いいやそれよりももっと、百倍も千倍も見てくれの悪い犬であった。しかも狭い檻の中で蠢いている恰好ときたら、――まったくそれは歩くというよりも動くというよりも、蠢くというのが一番適切な言い現し方なのであったろう――妙にヨタヨタとして腰の大きなガニ股の、しかも顔は