Clásicos japoneses con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 247.361 caracteres · 483 pantallas
「しばらく顔を見せなかったが病気でもしていたのか? 一度逢いにこちらから訪ねて行こうかと思っていたところだ」というようなことを言って、今すぐ用事も終るからゆっくりして行って欲しいとお世辞を並べた。が、私はさっきからナナヴァティやシャシカントらの輩と話はしながらも、眼だけはすこぶる変った人の上に注いでいたのであった。それはジョージ・依田がタイプライターを叩いているすぐ後方に掛けて、表通りへ眼をやったり、耳を傾けるともなくこちらの方へ靨の泛んだ顔を向けている、年頃十八、九ぐらいの可愛らしい少年の姿であった。この少年だけは珍しく頭布を巻いて、凄い光を放った飾りの宝石をそこに着けていた。日本で買ったらおそらく百円以上もするかと思われるくらいの、贅沢なよく身に合った純白の麻の背広を着て、斜めに筋の走った真紅のネクタイを結んでいた。キリリとした可愛らしいその姿よりも、私はこの少年の容貌の秀麗さに思わず見惚れてしまったのである。なんという気高そうな愛くるしい少年の顔か。印度人なぞにこれほどの優れた美少年があろうとは、まったく私にとっては生れて初めての驚きであった。