Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lee 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.181 caracteres · 219 pantallas
それでいいでしょう? というから、ああいいとも、結構だ! と私はいった。用もいわずに人を呼び付けるなぞとは、無礼である。また何のため、そんな見ず知らずの家へ呼び付けられるのか、その理由もわからぬ。私は不快に感じた。
それっきり、その妙な家との交渉は、絶えた。後で聞くと、それから一、二度手紙をくれたということであったが、それも記憶にない。いずれにせよ、その婦人の来訪を受けたのは、その翌年の五月頃であった。
なるほど老爺がお邸といっただけあって、相当な家なのであろう。婦人は自家用車に、乗って来た。車を待たせておいて、用談にはいったが、人品も服装も卑しからぬ、五十二、三くらいの婦人であった。
この婦人の話によって、私にはなぜ老爺が若旦那様は御病中御病中をふり回したのか、使いの主が私を呼び付けようとしたのか? その理由もハッキリ納得がいったのであったが、この婦人は、私に手紙をよこして再三老爺を使いによこした人の、母親だというのである。
そして、若旦那様と老爺の呼んでいる、その人というのはまだ二十五歳の青年で、胸の病気でもう二年越し、寝た切りの身の上だというのであった。