Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lee 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 146.773 caracteres · 294 pantallas

Aozora Bunko

僕、あのお祖父さんだと、どなられたって怖くなんかないや。」

「どなられたことある?」

「うん、あるよ。僕、あのうちの泉水の鯉をつりあげちゃったもんだから。」

「泉水の鯉って緋鯉かい。」

「ううん、本当の雨鯉さ。大っきいのがいるぜ。」

「ふうむ。そして、その人、何て言ってどなったんだい。」

「ただこらあって言ったきりさ。僕、びっくりしてすぐ鯉を逃がしてやったら、惜しかったなあって、笑ってたよ。」

「次郎ちゃんがつるのをどっかから見てたんだね。」

「見てたんだよ。座敷から。でも、僕にはとてもつれないと思って、安心していたんだろう。」

「そりゃ面白かったなあ。次郎ちゃんより、そのお祖父さんの方がびっくりしたんだろう。」

二人は笑った。それから、恭一は、しばらく何か考えているらしかったが、

「お祖母さんもいるんかい。」

「いるよ。豚みたいに大っきいお祖母さんだけれど、やさしいよ。それから、附属の先生もいるんだ。僕、その人も好きさ。」

「附属の先生? ふうむ……それから?」

「三人きりさ。僕たちの母さんになる人まで合わせると四人だけど。」

「附属の先生って、いくつぐらいの人?」

「よくわかんないけど、三十ぐらいかなあ。