Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lee 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 159.223 caracteres · 320 pantallas

Aozora Bunko

二七 長持

朝から晩まで父と一緒に仂ける、――そう考えると、彼はむしろ嬉しいような気にさえなった。

だが、彼の眼には、間もなく竜一と春子の姿がちらつき出した。

(町に行ってしまうと、もうめったに二人には逢えない。)

そう思うと、彼は滅入るように淋しかった。――父と一緒に仂く方がいいのか、毎日竜一の家で遊ぶ方がいいのか。――彼はそんなことを考えて、俊亮とお民が寝たあとでも、永いこと眠れなかった。

二七 長持

俊亮は、それ以来、土曜日曜にかけて帰って来るごとに、必ず一度は二階に上って、箪笥や長持の中を覗いた。そして、いつもその中から、刀剣類や、軸物や、小箱などを、いくつかずつ取出して風呂敷に包んだ。

次郎には、それが何を意味するかが、すぐわかった。彼は、そんな時には、いつもそ知らぬ顔をして俊亮のそばにくっついていた。次郎にくっついていられることは、俊亮にとっては、少なからず迷惑であった。しかし、彼は強いて次郎を追払おうとはしなかった。だんだん度重なるにつれて、却って品物の説明などして聞かせることもあった。そして、いつの間にか、風呂敷に包まれなかった品物をもとのところに納めるのが、次郎の役目のようになってしまった。