Clásicos japoneses con furigana
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むさしたびにっき
武蔵旅日記
山中 貞雄
Lee 武蔵旅日記 (むさしたびにっき) de 山中 貞雄 (やまなかさだお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 12.659 caracteres · 27 pantallas
文六は追おうとせず刀を収めて、懐中の紙入れを取り出し、銭勘定をし乍ら去る。
S=附近
逃げて来た団九郎、武蔵の姿を見て、
やれ有難や、とその背後に隠れる。
追って来た五人の侍。
武蔵が「人違いじゃ」と言い乍ら一同を叩き付ける。
ヤレ安心と団九郎、ホッとする。(F・O)
T 此処のお殿様
近頃はやりの
仇討病患者――
S=城中広間
お殿様。
(此のお殿様少々三枚目のお殿様である事)
極く若い殿様である。
脇息に凭れて、退屈そうな様子である。
側に老臣が一人控えて居る。
お殿様が一ツ大きな欠伸をなすった。
厭だ、厭だ、退屈だなァ、と言った顔が、
突然、晴れやかな顔になる。
老臣に「爺ッ」
ハッと老臣。
お殿様が、
T「其の方」「娘があった喃」
と訊ねられた老臣。
T「当年十八歳に
相成りまする」
うんそうかと上機嫌の殿様が「どうじゃ爺、
T「其方、誰かに
殺されて呉れぬか?」
エッと老臣が訳の分らん顔。
殿様が「分らん奴だ
T「其の方が、誰かに
斬られて死ぬのじゃ」
あの拙者が、と老臣「メッ、滅相も無い」
殿様が「イヤイヤ
T「心配致すな
其の方の娘に
立派な仇討を