Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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みんげいとはなにか

民藝とは何か

柳 宗悦

Lee 民藝とは何か (みんげいとはなにか) de 柳 宗悦 (やなぎむねよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 52.596 caracteres · 108 pantallas

Aozora Bunko

さて、私は云いましょう、「茶」の美は「下手」の美であると。因襲に捕われた今日の茶人達には、この平易な真理すら不思議な言葉に聞こえるでしょう。ですがこれは被い得ない事実なのです。茶器も茶室も民器や民家の美を語っているのです。だがこの清貧は忘れられて、茶道は今や富貴の人々の玩びに移ったのです。茶器は今万金を要し、茶室は数寄をこらし、茶料理は珍味をととのえています。かくなった時すでに茶の道があるでしょうか、あり得るでしょうか。

元来あの茶入は、支那から渡った薬壺であったと云われます。そうして茶碗は多く南朝鮮の貧しい人々がつかう飯碗でした。あの水指や花瓶も、もとはあるいは塩壺とかあるいは種壺とかであったのです。

それ等のことごとくが元来は実用品で、全くの民藝品でした。何一つ美術品として工風せられたものではないのです。ですが初代の茶人達は鋭くもそれ等のものの美に打たれました。その美の中に「道」をすら建てたのです。人々は今それ等の器を呼んで「名器」とあがめます。だがもしそれ等のものが民器でなかったら、決して「名器」とはならなかったでしょう。民器なるが故に彼等の眼から逃れることがなかったのです。