Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かわあかり

河明り

岡本 かの子

Lee 河明り (かわあかり) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.244 caracteres · 98 pantallas

Aozora Bunko

そして眼を覚ました僕の枕元に座って、さめざめと泣くのです。堺屋のお内儀さんに満座の中で恥をかかされて、居たたまれなかったと云います」

これも後で訊ね合せて見ると、母親の術であるらしく、ほんのちょっとした口叱言を種に、子供の同情を牽かんための手段であった。

「何でも下へ下へと掻い潜って、子供の心を握って自分に引き付けようとするこの母親の術には、実に参りました。子供の心は、そういうものには堪えられるものではありません。僕は元来そう頭は悪くない積りですが、この時分は痴呆症のようになって、学校も仮及第ばかりしていました」

木下が九つの時に堺屋の妻は、女の子を生んだ。それが今の娘である。しかし、堺屋の妻は、折角楽しんでいた子供が女であることやら、木下の生みの母との争奪戦最中の関係からか、娘の出生をあまり悦びもせず、やはり愛は男の子の木下に牽れていた。木下の母親は、「自分に実子が出来た癖に、まだ、人の子を付け覗っている。強慾な女」と罵った。

ところが、晩産のため、堺屋の妻は兎角病気勝ちで、娘出生の後一年にもならないうちに死んで仕舞った。

その最後の病床で、堺屋の妻は、木下の小さい体を確り抱き締めて、「この子供はどうしてもあたしの子」