Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かわみずのはなし

河水の話

小川 未明

Lee 河水の話 (かわみずのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3668 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

もっと、太陽は、大きく、そして、林の中は、ぎらぎらと明るく光っていました。」と答えました。

寒い国の山で、子供の時分に育ったつえには、それを想像することができなかったのです。

そのうちに、水の上が、紅く色づいて、夏の日は、だんだん暮れかかりました。林のなかで、鳴いているひぐらしの声も静まると、星の影が映ったのであります。あたりは、暗くなってしまいました。

しかし、河水は、休まずに、流れていきました。

日は暮れても、空の色は、ほんのりと明るく、土手の下を流れていくと、ほたるなどが飛んでいました。なんでもその土手へは、近所の人々が涼みにきているように、思われました。バナナの皮は、若い男と女とが、楽しそうに語り合い、笑っている声をききますと、急に産まれた、南の故郷が恋しくなりました。自分のなっていた木の下で、ちょうど、これと、同じ笑い声や、ささやき声を、聞いたことがあったからです。

「どうか、私をこの土手の岸へ上げてください。私は、せめて、ここで故郷をしのびながら、果てたいと思いますから……。」といって、バナナの皮は、河水に向かって、たのみました。

「俺たちは、そんな約束までしなかったはずだ。