Clásicos japoneses con furigana
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じんだいしのけんきゅうほう
津田左右吉歴史論集
津田 左右吉
Lee 津田左右吉歴史論集 (じんだいしのけんきゅうほう) de 津田 左右吉 (つだそうきち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 117.964 caracteres · 229 pantallas
すべて動機は色々ある。随って尊王論の起れる動機に付ても単に一面よりのみ論ずることは出来ないが、少くとも無聊に苦しむ心、何かしたいという衝動がその大なる動機ではなかったかと思う。如何となれば尊王論の本尊といわるる彼の高山彦九郎、蒲生君平の如きは、『太平記』を読んで感奮したというのでありますが、『太平記』は戦乱時代、乱離動揺常なき時代の記事であるから、その群雄競い起る活動的な記事に刺激せられてただ何事か仕事をしたくてならなかったのではあるまいか。然らずんば彼らに何らかの計劃、目的を達成する手段方策がなければならぬはずである。然るに彼らには何らの計劃も方策もなく、ただあるものはローマンチックなる奇言奇行のみであります。
竹内式部の如きは公卿に尊王の大義を説き聴かせて、以て天下の改革を行わんとしたといいますが、しかし彼にもまた正確なる実行的計劃はないのであります。彼らは世の太平無事に苦しみ、平凡無為、徒らに静止する事が出来なかった人々ではあるまいか。これは私の一面観でありますがあるいはこんな事でないかと思う。
今日、世に知られんとするには、労働問題を説くを便宜とするが如く、当時は尊王論を主張するが対社会の関係において大なるプロパガンダになったのではあるまいか。