Clásicos japoneses con furigana
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りゅうこうさっかのし
流行作家の死
野村 胡堂
Lee 流行作家の死 (りゅうこうさっかのし) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 13.876 caracteres · 28 pantallas
人を毒殺する者は、必ず自分の為にも一服は用意すると言われて居ります。立花秀子ももう一つ用意して居たカプセルを含んで、自分から勇の腕の中に死んでしまいました。
離屋の鍵は小栗がひそかに造って、秀子に与えたもの、ビンと一緒にその晩のうちに捨てる筈のを、さすがにあわてて果さなかったのです。
その後刑事につけられて居る事を知って持出して捨てることもならず、アパートの物置に隠して置いたのですが、隣室の鼎咲子が、勇と秀子の猛烈な恋に劫を煮やして、老嬢の岡焼半分に、その二品を取出して、勇の発見するような場所へそっと移したのでした。
秀子は全く勇を慕って居りました。
少年を買収して電話をかけさしたのは、勇に手柄をさせると共に、自分の溜飲を下げる為、言わば犯罪者の小さい虚栄心だったのです。
何も彼も段落が付いてしまったから、千種十次郎は、足の勇を取っ締める勇気もありませんでした。それほど勇は悄気返って居たのです。
千種十次郎が夕刊売少年の話を聴いて、犯人は立花秀子ではないかと気が付いたのは、少年が電話を頼んだ女の顔や身なりをあまりによく知って居たのに疑を起したところへ「履物は?」