Clásicos japoneses con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lee 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.980 caracteres · 222 pantallas
の婦人は芸娼妓で無いから、男子に接するにそんな手管はいらないとて、鼻の頭で待遇ッていて、更に用いようともしない。手管では無い、これが娘の時の心掛というものだと云い聞かせても、その様な深遠な道理はまだ青いお勢には解らない。そんな事は女大学にだッて書いて無いと強情を張る。勝手にしなと肝癪を起こせば、勝手にしなくッてと口答をする。どうにも、こうにも、なッた奴じゃない!
けれど、母親が気を揉むまでも無く、幾程もなくお勢は我から自然に様子を変えた。まずその初を云えば、こうで。
この物語の首にちょいと噂をした事の有るお政の知己「須賀町のお浜」という婦人が、近頃に娘をさる商家へ縁付るとて、それを風聴かたがたその娘を伴れて、或日お政を尋ねて来た。娘というはお勢に一ツ年下で、姿色は少し劣る代り、遊芸は一通り出来て、それでいて、おとなしく、愛想がよくて、お政に云わせれば、如才の無い娘で、お勢に云わせれば、旧弊な娘、お勢は大嫌い、母親が贔負にするだけに、尚お一層この娘を嫌う※但しこれは普通の勝心のさせる業ばかりではなく、この娘の蔭で、おりおり高い鼻を擦られる事も有るからで。