Clásicos japoneses con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lee 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.980 caracteres · 222 pantallas
此方はその『アイドル』の顔が視たいばかりで、気まりの悪いのも堪えて毎日々々その家へ遊びに往けば、先方じゃ五月蠅と云ッたような顔をして口も碌々きかない」
トあじな眼付をしてお勢の貌をジッと凝視めた。その意を暁ッたか暁らないか、お勢は唯ニッコリして、
「厭な『アイドル』ですネ、オホホホ」
「シカシ考えて見れば此方が無理サ、先方には隠然亭主と云ッたような者が有るのだから。それに……」
「モウ何時でしょう」
「それに想を懸けるは宜く無い宜く無いと思いながら、因果とまた思い断る事が出来ない。この頃じゃ夢にまで見る」
「オヤ厭だ……モウ些と彼地の方へ行て見ようじゃ有りませんか」
「漸くの思いで一所に物観遊山に出るとまでは漕付は漕付たけれども、それもほんの一所に歩く而已で、慈母さんと云うものが始終傍に附ていて見れば思う様に談話もならず」
「慈母さんと云えば何を做ているんだろうネー」
ト背後を振返ッて観た。
「偶好機会が有ッて言出せば、その通りとぼけておしまいなさるし、考えて見ればつまらんナ」
ト愚痴ッぽくいッた。
「厭ですよ、そんな戯談を仰しゃッちゃ」
ト云ッてお勢が莞爾々々と笑いながら此方を振向いて視て、些し真面目な顔をした。