Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lee 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 161.305 caracteres · 321 pantallas

Aozora Bunko

それは共同の敵を持っている味方同志であった。

表面的の関係は買い、売った、ことになっても、彼らにきわめてわずかに残された人間性が、それを、人間的に引き戻す機会もあり得た。そして彼らはどちらも、プロレタリアであった。

荒みにすさんだ心に、落ちる一滴の涙は、どんなに悲しいものであるか。

女はやがて牛肉を鉢に並べて持って来た。そしてそのあとから今一人若い二十二、三の女中がお燗のついた銚子を持ってはいって来た。

女がいたり、酒があるということは三上を有頂天にした。彼は一人でしきりに飲んだ。女たちにもしいた。少しは彼女らも飲んだ。

「どうしてあなたは少しも飲まないの」と、若い方のが、小倉にもたれかかりながらきいた。

「その代わり食ってるだろう」

「だって、私たちもいただいてるんですもの。少しは飲むものよ、男ってものは、ね」

彼女は小倉が生まじめで、肉ばかり食ってるのを見て、少し陽気にしてやろうと考えたらしいのだった。

「ところが、僕は酒が飲めないんだ。船のりらしくもないだろう。でもやっぱり飲めないんだ。虫がきらいというんだろうね」といいながら、小倉は肉や葱などをつつきながら、頭は纜いっ放しの伝馬のことと、三上対船長との未解決のままの問題との方へばかり向いていた。