Clásicos japoneses con furigana
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Lee 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 161.305 caracteres · 321 pantallas
波田は、冗談だと思って笑った。
「五感と、神経中枢との距離がさ。鼻と口との距離と同じほどなんだよ」
ストキはひどく憤慨しているように見えた。「それに、こういうことになれて、無神経になるってことは、それが仲間のことであると、なおさらよくないね」
藤原は、話がむずかしいので、有名であった。彼は漢語みたいなもの――仲間の間でそういった――を使いたがる癖が骨にしみ込んでいるのであった。
まだ食事が、始められて間もなく、チーフメートは、ボーイに「救急箱」を持たせて、「大急ぎ」で駆け込んで来た。
水夫たちは食事を中止した。そして、水夫見習いのベッドを、チーフメートと一緒にとり巻いた。
「ボースン! こんなに暗くちゃ何もわからんじゃないか、蝋燭をつけて来い。五、六本!」と、チーフメートは一発放した。
かくて、蝋燭はつけられた。ボーイ長がそこへ寝始めてから、三時間目に初めて、彼の室は燈で照らされた。彼が船へ持って来たものは、そのからだと、その切り捨てられた仕事着と、初期の禿頭病とだけであった。
彼は、陸上でひどく苦しんだ。彼の家はひどく貧乏の上に、兄弟が十一人もあった。