Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
はいかぐら
灰神楽
江戸川 乱歩
Lee 灰神楽 (はいかぐら) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 13.262 caracteres · 27 pantallas
「おかしいな」と思いながら待っている目の前に、先ず刑事らしい男の顔が現れ、そのうしろから、意外にも奥村二郎の顔がひょいと覗いた。
「さては、先生もうあの事を警察に知らせたのだな」
庄太郎はふとほほえみ相になったのを、やっと堪えた。
だが、あれは一体何者であろう。二郎の次に現れた、商人体の男は。庄太郎はその男をどっかで見た様な気がした。併し、いくら考えて見ても、どうした知合いであるか、少しも思い出せないのだ。
「君が河合庄太郎か」刑事が横柄な調子で云った「オイ、番頭さん、この人だろうね」
すると、番頭さんと呼ばれた商人体の男は即座にうなずいて見せて、
「エエ、間違いございません」
というのだ。それを聞くと、庄太郎はハッとして思わず立ち上った。彼には一瞬間に一切の事情が分った。最早や運のつきなのだ。それにしても、どうしてこうも手早く、彼の計画が破れたのであろう。二郎がそれを見破ろうとはどうしても考えられない。彼はボールを打った本人である。時間も一致すれば、お誂え向きに障子が開いていたばかりか、鉄瓶さえ覆っていたのだ。この真に迫ったトリックを、どうして彼が気附くものか。