Clásicos japoneses con furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Lee 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.653 caracteres · 98 pantallas
……一度逐い捲くられた鯖の群れが、岸に寄って来るに連れて、内地から一直線に満洲や咸鏡北道へ抜けていた爆薬が、モウ一度南鮮沿海でドカンドカンと物をいい出すのは当然の帰結だからね。おまけに今度は全体の遣口が、以前よりもズット合理的になって来たらしく、友吉親仁の千里眼、順風耳を以てしてもナカナカ見当が付けにくい。……これは後から判明した話だが、彼奴等は一時南鮮の孤島、欲知島の燈台守を買収してここを爆弾の溜りにしていた事がある。しかも燈台の上から高度の望遠鏡で、水雷艇や巡邏船を監視して、色々な信号を発していた……というのだから、如何にその仕事が統制的で、大仕掛であったかが想像されるだろう。
然るに、ソンナ程度にまでドン漁業が深刻化しつつ擡頭して来ている事を、夢にも知らなかった吾輩はアタマから呑んでかかったものだ。……懲り性もない鼠賊ども……俺が居るのを知らないか。来るなら来い。タッタ一ヒネリだぞ……というので、腕に縒を掛けて釜山一帯の当局連中を鞭撻にかかったものだが、その手初めとして取りあえず慶尚南道の有志、役人、司法当局四十余名を釜山公会堂に召集して、爆弾漁業勦滅の大講演会を開く事になった。