Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lee 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 374.755 caracteres · 745 pantallas

Aozora Bunko

すこしは落付かせてもやりたいと思って居りましたから。

私の体のこと、生れつきどうこうより、これなり一番よく使ってゆくという気分で、拘泥して居りませんから、本当にどうかそのおつもりで。今風邪流行です、お大切に。呉々も。うがいしていらっしゃるかしら。

十一月十一日(消印) 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(自宅庭の絵はがき)〕

『日本経済図表』お送りいたします。それから『シベリア経済地理』と。これは大森の奥さんからです。このエハガキは今年の早春雪のある日の庭です。右手に出ているのが四畳半。茶の間の長火鉢のよこから描いたもの。未完成のガラス戸の横に火鉢、私のおきまりの席。「黒蘭の女」案外つまらぬ。ベティ・デヴィスという名女優論は後ほど。

十一月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

十一月十一日  第一〇五信

今建具屋が来て、やっと戸扉がつくことになりました。普通ガラガラと引いてあける扉ね、あれの上のところだけすかしにしたのです。すっかり上まで板だと、入ってからが二足三足しかないのに、何だか息苦しいようですから。これは外からピチンとしまるの。かえったらカギであけて入れるのです。