Clásicos japoneses con furigana
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ごくちゅうき
獄中記
大杉 栄
Lee 獄中記 (ごくちゅうき) de 大杉 栄 (おおすぎさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 28.988 caracteres · 58 pantallas
そしてとうとう、
「あなたの方の調べには間違いなく詳しく載ってるんでしょうから。」
というようなことで、検事にそれを読みあげて貰って、
「まあ、そんなものなんでしょう。」
と曖昧に済ましてしまった、ところが、あとでよく考えて見ると、検事の調べにも少々間違いがあったようだ。何でも前科が一つ減っていたように思う。
当時の新聞雑誌でも調べて見ればすぐに判然するのだろうが、それも面倒だから、今はただ記憶のままに罪名と刑期とだけを掲げて置く。何年何月の幾日にはいって何年何月の幾日に出たのかは、一つも覚えていない。監獄での自分の名の「襟番号」ですらも、一番最初の九七七というたった一つしか覚えていない。これは僕ばかりじゃない。たしかに堺(利彦)にでも山川(均)にでも、山口(孤剣)にでも、その他僕等の仲間で前科の三、四犯もある誰にでも聞いて見るがいい。みんなきっと碌な返事はできやしない。それから次に列べた最初の新聞紙条令違犯(今は新聞紙法違犯と変った)の刑期も、ほんのうろ覚えではっきりは覚えていない。
一、新聞紙条令違犯(秩序紊乱) 三カ月
二、新聞紙条令違犯(朝憲紊乱) 五カ月