Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Lee 盲目物語 (もうもくものがたり) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 75.341 caracteres · 148 pantallas
とだいおんによばわりながら、そこはめしいでござりますからなんのえんりょえしゃくもなく人々のあたまをはねのけふみこえて、無二むさんにはしごを駈けおりたのでござります。
しかし逃げたのはわたくしばかりではござりませなんだ。おおぜいのものが火の粉をあびてぞろ/\つながってはしりますので、わたくしもそれといっしょになって、うしろからえい/\押されながらかけ出しましたが、お堀の橋をこえましたとたんに、がら、がら、がらと、おそろしいひゞきがいたしましたのは、うたがいもなくてんしゅの五重がくずれおちるおとでござりました。「あれは天守がおちたんですね」と、だれにきくともなく申しましたら、「そうだ、空に火ばしらが立っている、きっと玉ぐすりに火がついたのだ」と、そばをはしっている人がそう申されるのです。「おくがたやほかのひめぎみたちはどうあそばしたでござりましょう」とたずねますと、「ひめぎみたちはみんな御無事だが、おくがたは惜しいことをしてしまった」と申されるではござりませんか。くわしいわけはあとで知れたのでござりますけれども、その人とならんではしりながらだ