Clásicos japoneses con furigana
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ねぎさまみやた
禰宜様宮田
宮本 百合子
Lee 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 34.662 caracteres · 68 pantallas
いったいどこから手を付ければ、こんなにも瘠せきった原っぱのような田地を、少くとも人並みのものに出来るのだろう……。
けれども、もうこうなっては否でも応でも収穫を得なければ大変になる。
全く強制的に彼は朝起きるとから日が落ちるまで、土龍のように働かなければならなかったのである。
禰宜様宮田は、ほんとに体の骨が曲ってしまうほど耕しもし、血の出るような工面をして、たくさんの肥料もかけてみた。寸刻の緩みもなく、この上ない努力をしつづける彼の心に対しても、よくあるべきはずの結果は、時はずれの長雨でめちゃめちゃにされた。
稲の大半は青立ちになってしまったのである。
どうしても負けてもらわなければ仕方がなくなった禰宜様宮田は、年貢納めの数日前、全く冷汗をかきながら海老屋へ出かけて行く決心をした。
小作をして、おきまり通りちゃんちゃん納められるものが、十人の中で幾人いる、何も恥かしいことじゃあない、平気でごぜ、平気でごぜ。尋常なこったと云っていられるお石の心持を半ば驚きながら、彼はいろいろと云い訳の言葉などを考えた。
あの年寄がこんなことを願いに行ったときいたばかりで、何と云うかと思っただけでさえ、足の竦むような気のする彼は、せめてものお詫びのしるしにと、新らしい冬菜をたくさん車にのせて、おずおずと出かけて行ったので