Clásicos japoneses con furigana
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そらはれて
空晴れて
小川 未明
Lee 空晴れて (そらはれて) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3703 caracteres · 8 pantallas
そして、夜は、この学校に泊まって、留守番をしていました。雪がたくさんに積もると、老先生も、冬の間だけ、学校に寄宿されることもありました。
先生は、小田が忠実であって、信用のおける人物であることは、とうから見ていられたので、彼に、学問をさしたら、ますます善い人間になると思われたから、このごろ、暇のあるときは、わざわざ残って「孝経」を教えていられたのです。
ぱらぱらといって、落ち葉が、風に飛ばされてきて、窓のガラス戸に当たる音がしていました。
「子曰夫孝天之経也。地之義也。民之行也。――この経は、サダマリというのだ。そして、義は、ここでは道理という意味であって、民は即ち人、行はこれをツトメというのだ。」と、老先生は、教えていられました。賢一は、頭を垂れて、書物の上を見つめて、先生のおっしゃることを、よく心に銘じてきいていました。
やがて、講義が終わると、先生は、眼鏡ごしに、小田を見ていられたが、
「時に小田くん、君はたしか三男であったな。」と、きかれた。
「はい、そうです。」
「べつに、農を助ける人でないようだな。それなら、東京へ出て働いてみないか。いや、みだりに都会へゆけとすすめるのでない。