Clásicos japoneses con furigana
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くうしゅうそうそうきょく
空襲葬送曲
海野 十三
Lee 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 95.012 caracteres · 189 pantallas
あたしはそれを思うと、その大勢の同胞のために、喜んで三吉を、防空監視哨の櫓の上に送りたいと思います。いいでしょう、兄さん」
「それは立派な覚悟だ」浩は熱い眼頭を、拳で拭いながら返事をした。「建国二千六百年の日本が滅亡するか、それとも生きるかという重大の時機だ。私はお前の覚悟に感心をした。それと共に、年老いたお父さんの御決心にも頭が下るのを覚える。では、お父さん、三ちゃん、行って下さいますか」
「よく判ってくれて、こんなに嬉しいことは無い」老父も流石に、感極まって泣いていた。
「なア、三坊、お祖父さんと一緒に、日本の敵のやってくるのを張番してやろうな」
「ウン、あの磯崎神社の傍の櫓なら、さっきよく見てきたよ。お祖父ちゃんと一緒に昇れるのなら、僕、嬉しいな。アメリカの飛行機なんか、直ぐ見付けちゃうよ。ねえ、お祖父さん」
「おお、そうだ、そうだ」
三吉の無邪気な笑いに、一家は喜んだり、泣いたりした。
「真弓、もう時間もないことだ。さァ急いでお前は、東京へ電話をかけるんだ。僕は町長さんのところへ行って、お父さんと三ちゃんの志願のほどを伝えて来よう」
「そう、愚図愚図してられないわねエ」