Clásicos japoneses con furigana
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くうしゅうそうそうきょく
空襲葬送曲
海野 十三
Lee 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 95.012 caracteres · 189 pantallas
あっても、なくてもいいような電灯は、前から消して置く。これが警戒管制です。僕、受持は、水の公園と、あの並び一町ほどの民家なんです」
「民家!」長造はニヤニヤ笑い出した。「生意気な言葉を知ってるネ。じゃ、行っといで。遊びじゃないんだから、乱暴したり、無理をしちゃ、駄目だよ」
「うん、大丈夫!」
少年は、ニッと笑うと、そのまま脱兎の如く駈け出して行った。
長造が店頭を入ると、そこにはお妻が、伸びあがって、往来を眺めていた。
「おや、おかえりなさい」
「うん」
「外は大変らしいのね」
「そうよ、お前」長造は、ふりかえって店の前を眺めたが、警戒場所に急ぐらしい若人の姿を、幾人も認めた。
「なんしろ、警戒管制になったんだもの」
「警戒管制では、まだ電灯を消さなくていいのでしょうか」
お妻が訊いた。
「そりゃ、ソノお前、警戒管制という奴は、だッ……」
そこへバラバラと少年が駈けこんできた。
「警戒管制ですから、不用の電灯は消して置いて下さい。この門灯は直ぐ消えるようになっていますかッ」
「ええ、直ぐ消えるように、なってますよ。おや、波二さんじゃないの」
「ああ、下田のおばさんの家だったネ」