Clásicos japoneses con furigana
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かいだんいちやぞうし
綺堂随筆 江戸のことば
岡本 綺堂
Lee 綺堂随筆 江戸のことば (かいだんいちやぞうし) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 13.152 caracteres · 27 pantallas
その噂を聞き込んだのでしょう、それから四、五日の後に、岡っ引の親分が手先を連れて、この町内へ乗り込んで来ました。町内の人達から委しい話を聴き取って、その岡っ引は舌打ちをしました。
「畜生、風を食らって高飛びしやあがったな。」
だんだん聴いてみると、なんとまあ驚いたことには、浅井という人は浪人あがりの強盗だったのだそうです。これにはみんなも呆気に取られました。そういえば浅井は余り人相のよくない人でしたが、息子の余一郎という人は色白のおとなしそうな顔をしていながら、親子連れで斬取り強盗を働いていたのかと思うと、実に二度びっくりでございました。全く人は見掛けに依らないものです。それでも余程上手に立ち廻っていたと見えて、その悪事が久しく知れずにいたのですが、何かの事から足が付いて、この頃は自分達のからだが危くなって来たので、親子相談の上で怪談を仕組んだらしいのです。
もとの屋敷へ帰参などは勿論うそで、夜逃げなどをしては人に怪まれると思ったからでしょうが、なぜそんな怪談を仕組んだのでしょう。岡っ引の人達の鑑定では、おそらくお角さんをかどわかす手段であったろうというのです。