Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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たんでき

耽溺

岩野 泡鳴

Lee 耽溺 (たんでき) de 岩野 泡鳴 (いわのほうめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 55.597 caracteres · 110 pantallas

Aozora Bunko

「どこへ行くんだ?」

「散歩だ」

「遠いところまで来たもんだ、な」

「なアに、意味もなく来たんだ」

「どッかで飲もう」ということになり、つれ立って、奥の常磐へあがった。

友人もうすうす聴いていたのか、そこで夏中の事件を問い糺すので、僕はある程度まで実際のところを述べた。それから、吉原へ行こうという友人の発議に、僕もむしゃくしゃ腹を癒すにはよかろうと思って、賛成し、二人はその道を北に向って車で駆けらした。

翌朝になって、僕も金がなければ、友人もわずかしか持っていない。止むを得ず、僕がいのこって、友人が当てのあるところへ行って取って来た。

「滑稽だ、ねえ?」

「実に滑稽だ」

二人は目を見合わせて吹き出した。大門を出てから、ある安料埋店で朝酒を飲み、それから向島の百花園へ行こうということに定まったが、僕は千束町へ寄って見たくなったので、まず、その方へまわることにした。

僕は友人を連れて復讐に出かけるような意気込みになった。もっとも、酒の勢いが助けたのだ。

朝の八時近くであったから、まだ菊子のお袋もいた。

「先生、済まない御無沙汰をしていまして――一度あがるつもりですが」