Clásicos japoneses con furigana
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じゆうじん
自由人
豊島 与志雄
Lee 自由人 (じゆうじん) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 69.030 caracteres · 139 pantallas
それから、銚子や猪口などの盆を自分で持って、茶の間へ戻って行った。
縁側の柱にもたれて、千重子が立っていた。その白い顔に、さっと閃めきが走った。
「お父さまと、どんなお話をなすったの。」
北村は頭を振って、上にあがり、食卓の前に胡坐をかいた。
「小父さま、御診察の結果を聞かして。」
北村は煙草を勿体らしく吹かした。
「なあに、病気でもなんでもないよ。診察どころか、あべこべにやられた。君たちの相手に、つまり子供たちの遊び相手に、私は丁度向いてるんだそうだ。も少し飲むよ。」
「何か、隠していらっしゃるのね。」
「いや隠すことなんか何もない。飲みたいというのが、僞りのない本音さ。」
然し、北村は落着かない気持ちだった。酒のまわり工合もわるかった。やがて、八重子も出て来、富子夫人も出て来たが、松本は一人で書斎に寝ているのかしらと考えると、それがへんに気になり、自分の様子や言葉を三人から注視されてるらしいのも、へんに気になり、いい加減に辞し去った。まだ陽が沈まず、ぎらぎらした外光が大気に漲っているのが、変梃だった。
「お大事に。私も健康に気をつけます。」
妙な挨拶を彼はした。