Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lee 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 189.935 caracteres · 379 pantallas

Aozora Bunko

大「今開けるぞ、誰も居らんから心配せんでも宜い、有助今開けるぞ」

と云われて有助は驚きました。

有「去年の九月屋敷を出てしまい、それっきり帰らない此の有助が戸を叩いた計りで、有助とは実に旦那は智慧者だなア…これだから悪い事も善い事も出来るんだ」

松蔭大藏は寐衣姿で縁側へまいり、音をさせんように雨戸を開け、雪洞を差出して透し見まして、

大「此方へ入れ」

有「へえ、旦那様其の中は、面も被らずのめ/\上られた義理じゃアごぜえませんが、何うにも斯うにも仕方なしに又お屋敷へ帰ってまいりました、誠に面目次第もありません」

大「さ、誰も居らんから此方へ入れ/\」

有「へえ/\」

大「構わず入れ」

有「へえ、足が泥ぼっけえで」

大「手拭をやろう、さ、これで拭け」

有「此様な綺麗な手拭で足を拭いては勿体ねえようで……さて私も、ぬっと帰られた義理じゃアごぜえませんが、帰らずにも居られませんから、一通りお話をして、貴方に斬られるとも追出されるとも、何うでも御了簡に任せようと、斯う思いやして帰ってまいりましたので」

大「彼限りで音沙汰が無いから、何うしたかと実は心配致していた、手前は彼の手紙を何者かに奪られたな」