Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lee 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 189.935 caracteres · 379 pantallas

Aozora Bunko

殿様ア魂消るだろう」

富「其様な大きな声をするな、是から縁側づたいにまいるのだ、間違えてはいかんよ、彼処へ出ると直にお目見え仰せ付けられるが、不躾に殿様のお顔を見ちゃアなりませんよ」

權「えゝ」

富「いやさ、お顔を見てはなりませんよ、頭を擡ろと仰しゃった時に始めて首を上げて、殿様のお顔をしげ/″\見るのだが、粗にしてはなりませんよ」

權「そんならば私を呼ばねえば宜いんだ」

富「さ、私の尻に尾付いてまいるのだよ曲ったら構わずに……然う其方をきょと/\見て居ちゃアいかん、あ痛い、何だって私の尻へ咬付いたんだ」

權「だってお前さん尻へ咬付けって」

富「困りますなア」

と小声にて小言を云いながら御前へ出ました。富彌は慇懃に両手を突き、一礼して、

富「へい、お召に依って權六罷出ました、お目見え仰付けられ、權六身に取りまして此の上なく大悦仕り、有難く御礼申上げ奉ります」

殿「うん權六、もっと進め/\」

と云いながら見ると、肩巾の広い、筋骨の逞しい、色が真黒で、毛むくじゃらでございます。実に鍾馗さまか北海道のアイノ人が出たような様子で有ります。前次公は見たばかりで大層御意に入りました。