Clásicos japoneses con furigana
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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
Lee 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 12.007 caracteres · 25 pantallas
チョーセイの咒文が頭をしめつけて、だんだん、しびれてきた。
石川淳八郎はジリジリと後退した。己れの力が次第にくずれてくるのが分る。それに比して、敵の力が倍加して身にせまってくる。
脂汗が目にしみる。モチ竿の振動が目の中にくいこんで、彼の目玉をゆりうごかしているような気がする。次第に力がつきて、ついに、全身がしびれ、荒い息使いすら、自分の耳にききとれなくなった。そして、淳八郎は、とうてい、敵にあらず、バタバタバタッ、と倒れて、ガバとふし、額を庭の土へすりつけてしまった。
「参りました」
ハア、ハア、という荒い息使いの知覚が戻ってきた。とにかく、心臓がとまらなかったのがフシギというものだ。
「恐れいった。とうてい敵ではござらん。世にかほどの達人があろうとは、夢にも思い申さなんだ。拙者の太刀筋などは児戯に類するものでござる。アア、天下は広大也」
淳八郎、溜息をもらし、嘆息している。
「ヤ。天晴である。淳八郎も嘆くでないぞ。チョーセイは神業である。その方の不覚ではない。世にも稀代な神業があるもの哉」
と、殿様は大変な大感服。そこでホラブンはお召抱えとなり、諏訪文碌斎竹則と名乗る。